阿部真生騎はスーパースポーツ世界選手権へ。チームは若いライダーへバトンを渡す

株式会社リバークレインは、2023年のレース活動に伴う体制を発表いたしました。2022年まで「Webike TEAM NORICK YAMAHA」で活動していた阿部真生騎(あべまいき)は、2023年にはヤマハYZF-R6を駆り「VFT Racing Yamaha」でWSS(スーパースポーツ世界選手権)に参戦いたします。

「Webike TEAM NORICK YAMAHA」のレギュラーライダーとしては、今回新たに久川鉄平(くがわてっぺい)が加わり、JP250 MFJカップ選手権にヤマハYZF-R3で参戦を開始します。
久川は現在15歳で、サーキット秋ヶ瀬で子供向けのミニバイク「74Daijiro」でレース参戦をスタート。2022年には全日本ロードレースの筑波ラウンドにスポット参戦し、総合8位国内ライセンスの4位を記録しています。

2023年は若手育成の年として取り組んでいきます。

また、合わせて「VFT Racing Yamaha」から世界参戦を開始する阿部真生騎についても体制発表をいたします。

Webike TEAM NORICK YAMAHA とは

バイクのポータルサイト「Webike」を運営する株式会社リバークレインが、チーム監督の阿部光雄氏と運営するレーシングチームです。

故阿部典史選手(ノリック)が、子どもにバイクの楽しさを知ってもらおうと「ノリックと親子でバイク教室」の開催を始めたのは、1998年のことでした。そして「世界に通用するレーシングライダーを育てたい」というノリックの強い意志により、2006年ロードレースチーム「TEAM NORICK JR」が結成され、当時10歳であった野左根航汰選手がメンバーの一員として加入し、スタートしました。

しかし、監督のノリックは2007年10月7日、不慮の事故により突然他界。その後、チームを存続するかどうか、ノリックの父である阿部光雄氏は悩みましたが、沢山の方々の応援により、チームを続けていくことを決意しました。
バイクが大好きな社員が多くあつまり、以前からノリックのファンであったWebikeの元に、阿部監督から「一緒に世界の頂点を目指しませんか」と声をかけて頂いたのが、「Webike TEAM NORICK YAMAHA」誕生のきっかけでした。

2010年、それまでのジュニアチームから「TEAM NORICK」として体制を一新。全日本ロードレース選手権J-GP3クラスにシリーズ参戦し、2011年からJ-GP2クラスにステップアップ。2013年は野左根がJ-GP2クラス年間チャンピオン獲得。野左根は2015年「YAMALUBE RACING TEAM」に移籍。
その後、上和田拓海、岡本裕生が地方選手権を経て、全日本J-GP2クラスに参戦しました。続いて阿部恵斗、阿部真生騎が加入しています。

『Webike TEAM NORICK YAMAHA』参戦ライダー

JP250 MFJカップ選手権(JP250)

■久川鉄平(くがわてっぺい)

ミニバイク「74Daijiro」でレース参戦をスタート。大治郎カップで腕を磨き、CBR250R Dream CUPに参戦を開始。2022年には優勝も記録。
2022年6月には全日本ロードレースの筑波ラウンドにJP250にスポット参戦し8位。10月にはポルトガルで開催された「2022YAMAHA R3 bLU cRU CUP SuperFainale」に出場し、初の海外サーキットながらレース1で9位を記録。注目を集めました。

【戦績】
・2014年
2014DaijiroCUP フレッシュマンクラス シリーズチャンピオン
2014TakumaGP フレッシュマンクラス シリーズチャンピオン

・2019年
関東ロードミニバイク選手権 HRC TROFY Jr.クラス シリーズランキング4 位

・2021年
関東ロードミニバイク選手権インポートミニEXPクラス シリーズランキング4 位

・2022年
筑波ロードレース選手権 CBR DreamCUP エキスパートクラス シリーズチャンピオン獲得
もてぎロードレース選手権 ST250S クラス シリーズチャンピオン獲得
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ JP250クラス シリーズランキング国内5位
YAMAHA R3 bLU cRU SuperFinale 参戦

『VFT Racing Yamaha』参戦ライダー

スーパースポーツ世界選手権 SSP600クラス

■阿部真生騎(あべまいき)

2018年からロードレースデビュー。世界選手権で活躍した故・阿部典史(ノリック)の実子で、祖父であるチーム監督の阿部光雄氏の指導を受ける。
ロードレースデビューはバイクに乗り始めてからわずか半年。遅いスタートでありながらも猛特訓の末、筑波ロードレース選手権シリーズ第2戦J-GP3クラスで11位。
着実にステップアップを重ね。2021年にはST600クラスで全日本ロードレース選手権シリーズに参戦開始。2022年には「Yamaha VR46 Master Camp」に参加し、バレンティーノ・ロッシの指導を受けた。

※2023年はルーキーチャレンジ枠のため、第3戦からの出場となります。

【戦績】
・2018年
筑波ロードレース選手権 J-GP3クラス 参戦
東日本スーパーモト選手権 S2クラス 参戦
・2019年
筑波ロードレース選手権 J-GP3クラス 参戦
東日本スーパーモト選手権 S2クラス 優勝
・2020年
筑波ロードレース選手権 ST600(Nat) 優勝
もてぎロードレース選手権 ST600 優勝
SUGOロードレースシリーズ ST600 クラス1位
・2021年
全日本ロードレース選手権 ST600 年間ランキング 26位
筑波ロードレース選手権 ST600(INT) 年間順位:2位(R3/R4 優勝)
もてぎロードレース選手権 ST600(INT) R1/R3 優勝
SUGOロードレースシリーズ ST600(INT) R4 優勝
鈴鹿サンデーロードレースシリーズ ST600(INT) R3 優勝
・2022年
鈴鹿8時間耐久ロードレース 参戦
アジアロードレース選手権 SS600クラス 6位
全⽇本ロードレース選⼿権 JSB1000およびST600 参戦

これからを担う若手ライダー、世界へ羽ばたくライダーにご声援のほど、よろしくお願いいたします。

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