こんにちは。
リバークレイン テニス部のYagiです。
前回、インドネシアの首都ジャカルタに駐在していたころの話を書きましたが、今回はジャカルタでの生活について書こうと思います。
*前回の記事「アジアのバイク大国インドネシアで働く」はこちら

言語、通貨、宗教、ご飯、観光スポットなどそういった国の基本情報は地球の歩き方に任せ、本記事では駐在していた2018年以降の出来事や、私が感じたこと中心に書こうと思います。

アジア競技大会2018のホスト国、中心部のインフラ整備が急速に進む

1951年にインドで始まった、アジアの国々のためのスポーツ競技大会、通称「アジア競技大会 (Asian Games)」。2018年度大会のホスト国がインドネシアでした。

インドネシアでは56年ぶり2度目の開催となった今大会では、アジア45カ国・地域の選手1万1000人、関係者5500人が参加し、大きな成功を収めたとされています。
この大会を機に、急速に進んだのが、都市中心部のインフラ整備です。
ジャカルタにはスディルマン通りという目抜き通りがありますが、渋滞の名所で、また、インドネシアが車・バイク社会であることを疑わないほどに歩道が整備されておらず、非常に歩きづらいのです。
それがアジア大会の開催へのインフラ整備で大きく変わりました。
車線だけでなく、歩道も拡張され、道路の中央にある路線バスの停留所もきれいに整備されました。

2019年の都市高速鉄道MRT開業も重なり、MRTを利用し、歩道を歩いて商業施設や居住エリアに向かう人々が圧倒的に増え、都市部の景観が大きく変わりました。

着工から7年、都市に念願のMRTが開通

2019年、ジャカルタに初の地下通行区間を含む都市高速鉄道MRTが開通しました。

多くの日本企業が参画するプロジェクトで、車両だけでなく、駅、チケットシステム、運行技術など、あらゆる部分で日本の電車システムを踏襲しているといいます。

それまで車・バス・バイクによる渋滞が当たり前であったジャカルタに、数分おきに時刻表に遅れることなく運行する、まさに日本の電車のような交通手段の登場は衝撃的であり、非常に感慨深かったのを覚えています。

コロナ明け約2年ぶりのジャカルタ、飛行機からの異なる景色に違和感

コロナ禍では、しばらくジャカルタに行くことができず、2022年、約2年ぶりにジャカルタを訪れましたが、飛行機の窓からの景色に違和感を覚えました。
ジャカルタに近づくにつれ、陸が見えてくるのですが、「あれ、こんなに広かったっけ」と感覚を覚えました。
後でスタッフに聞いてみると、そのエリアは人工島として、整備が進められているPIK (Pantai Indah Kapuk)というエリア。

もともと湿地でしたが、埋め立てにより、巨大なモールや多くの飲食店をはじめ、アパートメントや一軒家が立ち並ぶ広大な居住区、ゴルフ場などが整備され、PIKだけで生活が完結できてしまいそうな広大な商業開発エリアです。
私も先日出張で訪れた際に、寄ってみましたが、多くの家族連れや友人同士でグルメやショッピングを楽しんでいました。

訪れるたびに異なるジャカルタの景色

私が赴任を始めてから、主にインフラ面の整備が急速に進み、街の景観もものすごい速さで変化していきました。
それはまさに国の成長・発展を間近で見て、感じられているようで、訪れるたびに景色が変わり、次訪れる時にはどんな新しい景色になっているのだろう、というような期待を持つようになりました。
長く滞在し、何度も訪れるからこそ見えてくる景色や気づきもあり、ジャカルタのこういった側面も私がインドネシアに思い入れのある理由の一つです。
あらゆることが発展し、生活に不便のない先進国での生活も快適ですが、数か月・数年単位で大きな変化・発展の見えるということは新興国での生活でしか体験することのできない良さでもあると考えます。