初めまして、小竜です。2023年10月8日「webikeヤングレーシング」の一員として、FSWミニろく第四戦(カートコース戦)に参加してきました。サーキットデビュー戦になります!今回は超初心者の私から、初心者のためのレポートを書きます。
この記事を読めば、写真の「指の本数」が何を意味しているか、そしてバイクのレースとはどういうものか分かるでしょう!

ミニろくとは?

そもそも「ミニろく」とは何でしょうか。
小排気量のバイクで行われる、「6時間耐久レース」のことです。6時間の中で、そのチームがコースを何周できたかを競います。バイクのレースといえば「よーい、ドン!」で一着を競う、短距離走のようなものを想像しがちですが、それだけがレースではないのです!

耐久レースは、まさに団体戦!
マシンのトラブルを即座に修理するメカニックや、交代するライダー。全員が一丸となって走ります。コースや路面の状況を次のライダーに教えたり、タイムを計って交代のタイミングを知らせたりします。

レース開始!スタート直後にまさかの、、、

さあ、いよいよレースが始まりました!
スタートライダーは先輩の江口さんが務めます。一斉に、勢いよく飛び出すライダーたちですが、、、。
1周目の第一コーナーでまさかのクラッシュ!巻き込まれそうになった江口さんは、バイクを投げ出して転倒。そのままピットへ戻り、次のライダーへバトンタッチ!

第二ライダーは私、小竜です。急いで準備してそのままコースへ!予期せぬ形でのサーキットデビューとなりました。

いよいよデビュー戦!

いよいよサーキットデビューです。
練習走行時とは違い、他チームのライダーから闘志や緊張感が伝わってきます。ピリピリとした空気をすぐに感じました。その熱意に引っ張られ、無我夢中で走りました。「もう少しアクセルを開けよう、もう少し深くバイクを倒そう」ぶつぶつと呟きながらコースを周回していきます。気づけば最初の緊張感はなく、レースを楽しんでいました!

転倒は唐突に。サーキットの厳しさを痛感

最終コーナー、角度のあるコーナーで、その時は唐突に訪れました。バイクが、ズザーーと音を立てます。気が付くと、視界が、アスファルトのグレーでいっぱいになっていました。一瞬何が起こったか理解できませんでしたが、すぐにコースから離れなければ!と、起き上がっていました。転倒です転倒の際は焦ることなくコースから出る必要があります。二次被害を防ぐためです。


立ち上がり、周囲の安全を確認します。すぐにバイクを起こし、コース外へ移動します。そのままピットへ帰り、車体状況を確認→次のライダーへ交代。
私にとって、苦いデビュー戦となりました。

悪天候、相次ぐ転倒にレッドフラッグ、、、レースは終盤へ!

残り時間が半分を過ぎたあたりで、ぽつぽつと雨が降ってきました。路面状況が悪くなり、慎重にレースを進める必要があります。他チームでも転倒者が続出。転倒者の安全確認による一時中断が2回あり、過酷なレースへと舞台は変わっていきました。

過酷な状況下で、先輩方の安定した走りが光ります。とてつもなくカッコいいです。
チーム「webikeヤングレーシング」は、レース全体を通し、私を除いたライダーの転倒は1回のみ。冒頭の画像の指の本数は「各々の転倒回数」を表しているのです。

レース完結!悔しさと達成感と。

慣れないレース、疲労と転倒した際の足の痛み、雨天コンディションにより完全に集中力が切れてしまいます。
第一コーナー、最も角度のあるコーナーでスリップ!再び転倒、、、。

その後のスティント(ライダーは交代で順に走ります。1回目のピットインまでを第1スティントと言い、1回目のピットアウトから2回目のピットインまでを第2スティント、以降同様に第3スティント、第4スティント、と数えます。)では他ライダーと接触し転倒。その日、私は合計4度の転倒。「weblikeヤングレーシング」の最多転倒記録を更新してしまうのでした、、、。

長かったレースもいよいよラストスティントへ。ライダーは私です!
汗と雨、そして涙でびしょびしょになりながらコースを走ります。この時はもう早く終わってくれ。無事にピットに帰してくれ、と願いながら走っていました。そして、、ついに!長いレースの終わりを告げるフラッグが風になびきます!

ゴールには、共に戦った先輩方、応援に駆け付けてアドバイスをくださった先輩が!この光景が目に入った時の感情を文字に起こすのは難しいです。悔しさ申し訳なさ、だけど楽しかったという充足感、長きにわたるレースを走りぬいた達成感。
サーキットデビュー戦は、私にとって一生忘れられない思い出となりました。

最後に

サーキットデビュー戦!個人としては4度の転倒という、残念な結果に終わってしまいました。チームとしてはクラス6台あるうちの5位という結果に!
次戦は11月5日、本コース戦!こちらも参戦することが決まったので、今回悔しかった思いを全力でぶつけに行こうかと思います!目指せ転倒0!