創意工夫した経験が仕事に生かせる日が来るとはね~という話

B!

まえがき

コンニチワ!前回は仕事に関わる事を書いてと言われたのに趣味の整備日記を書いてしまったメディア事業部 チーフエディターの門脇 誠です。
普段はバイクにまつわる情報が全部集まるWebikeの総合メディアサイト「Webike+(ウェビック プラス)』でニュース速報系以外の記事を執筆する業務を行っています。
得意分野は誰も見た事の無い謎部品の機能解説と整備関連全般で、不得意分野はアパレルとツーリングです。

例えばインターネットでオイル交換のやり方を調べようとすると、確かに間違ってはいないけれど本当に知りたかった事は書いていない記事、つまり「ほぼ役に立たない記事」が世の中には大量に溢れている事がすぐに判ります。
そういった文字数や投稿件数を稼ぐだけの無駄記事を集めた見せかけのメディアではなく、実際に役立つ記事、しかも検索結果にちゃんと表示され、本当に知りたかった事がしっかり書いてある記事を集約するのがメディア事業部の使命。

そして、私は実際に役立つ記事の更にその先!
知りたかったはずの内容を深掘りして、そこまではは聞いてないよ~というマニアックな内容を楽しんで読んでもらえる記事を書いています。

何となく知ってはいるけど完全に理解しているかと言われるとちょっと自信無いかも……というような部分に的を絞った、一風変わった解説記事が得意技。

深掘りするだけでは読んでもらえない

知りたかったはずの内容について数式や化学式を駆使してめちゃくちゃ詳しく解説したとしても、そういう難解な記事では読む気にならないはずです。
単純に読みにくいので読む気が失せるから。

正確無比な技術解説や専門家向けの難解な工学解説が書いてあったとしても、普通のライダーには関係のない事。
難しい数式を書いて解説しても技術者以外は興味すら持たないでしょう。
逆に本物の技術者の方であれば私の解説を読むまでもなく既に知っている内容なので(それどころか私よりも遥かに詳しい)、これまた読む気にならないはずです。

でも世の中のライダーに知っておいて欲しい内容がある……、しかもちょっと難解気味な内容が……。

そういう時が私の出番!

難解な内容をできるだけ簡単に、できるだけ理解しやすいように、しかも面白く読み進められるように、単なる技術解説マニュアルではない『楽しい読み物』として記事を作成するのです。
別に知る気も無かったはずの構造を知ってしまったり、いつか役立つ事もあるかもしれない基本原理を理解してもらえたら幸いですね。

言葉だけでは説明しきれない場合は簡単な解説イラストも自分で描きます。

解りやすく解説するのは至難……

正直に白状すると、技術解説記事なのに堅苦しくなく、物語を読むかのようにワクワクしてもらいながら上手く説明するのはとてつもなく難しいです。
でも、そここそが単なる技術解説記事との決定的な違い

普通のユーザーが何となく興味を持って読んでいるうちにいつの間にか新たな知識を得てしまう。
狙うのはココです。

それぞれのジャンルの専門家から見ると不完全な記事内容に見えるはずですが、『多少不完全でも間違ってはいない新知識』を得てもらう事が何より大切だと考えています。
難解で完璧な解説を延々と書いても、理解する前に読むのを止めてしまいますからね。

難解な内容を解りやすく面白可笑しく書くには、少なくとも解説しようとしている内容を自分自身が理解している事が大切です。
その時、日々の業務以外に趣味でバイクに接してきた経験が役に立ちます。

わかりやすい構造図が都合良く入手できる可能性は極めて低いです。
探しても無ければ自分で描きます。
プロのイラストレーターから見ればお笑いレベルの絵でも、意味が伝わる事と完成までのスピードを重視!

変な知識と経験はどこで得たのか?

そうは言っても、趣味でバイクに乗ったり自分で整備しているだけでは他人に「面白く」「簡単に」解説するほどの知識は得られないでしょう。
まして、誰かから聞いただけ、どこかで読んだだけの知識では到底無理です。

自分が疑問に思い、実際に試して失敗し、考え直して成功してこそ、面白おかしく解説できるのだと思います。

誰かが何かを解説していたら「本当にそうなのか?」と疑い、理由に納得が行くまで考え、その後で実際に試して体感する。
体感できないのであれば何故体感できなのかを考えて……というように会得していきます。

やみくもに経験だけを積もうとせず、事前に結果を予想しながら試してみる事が重要で、行動に移す前にどれだけ考えたかで同じ経験でも得られるものが違うと思います。

本当にそうなのか?何故そうなるのか?どうして失敗したのか?一生懸命考えて、結果を予想してから試したり確認したりする事が大切。

お金が無くて特殊工具が買えないのが役に立った

リバークレインには35歳で中途入社したのですが、実は前職もバイク業界した。
それは良いのですが、20代前半のまだ若かった頃は少ない収入を全部バイクに突っ込むような生活をしていたので、整備に必要な特殊工具(高価です)を購入する資金がありません。

しかし試してみたい事、経験してみたい事、直したい部分はあるので、何とかして特殊工具無しに同じ事ができないかを考えなければなりませんでした。

その際、普通は一番安い価格で販売されている特殊工具を探したり、安い材料で特殊工具を再現しようとすると思います。
ところが私は少々アプローチが異なっていて、部品の構造を理解し、特殊工具の代用をするには何をすれば良いのか?を考える事に注力していました。
考え抜けばどこかに突破口は有るもので、様々な難関を高価な特殊工具無しで突破してきました。

当時は高価な特殊工具を多数所有して簡単に整備を進める知人が羨ましかったのですが、この時に苦労した経験が今では大きな財産になっています。

低収入時代が非常に長かったおかげで「何とかするにはどうすれば良いか?」「どうやれば同じ結果が得られるのか?」を考えるクセが付きました。

何ごとも工夫が大事!

タイヤを交換しようとした時、普通は最低でもタイヤレバー、リムガード、ビードワックス、ビード落とし、エアコンプレッサーが必要と考えるはずです。
でも、タイヤレバーは大型スプーンで、リムガードはプラスチックの廃材で、ビードワックスは石鹸で代用できたりします。
ビード落としは余っていた車に付属していたダルマジャッキと側溝を利用すれば代用できますし、エアコンプレッサーが無くてもタイダウンベルトと自転車の空気入れでビードを上げる事は可能です。

どれも非常に効率が悪い作業になりますが、そういう苦労をしたおかげで「どういう原理でそうなっているのか?」をじっくり観察する事ができました。(よく観察しないと作業出来ないので)
原理が解れば高価な特殊工具を入手した時にも迷わず使えますし、部品を壊してしまう事もありませんし、工具も傷まないので長持ちします。
良い工具を見分ける目や、腕の立つプロが作業した『素晴らしい作業の痕跡』を見分ける事ができるようになったのは大収穫!災い転じて福となす!

難題を工夫して乗り越える事は一見無駄に思えてもいつか必ず役に立つ、これは仕事も同じですね。
「可愛い子には旅をさせろ」という先人の教えは真実のようです。

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